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認知症について

認知症とは

認知症とは

認知症は単なる老化による物忘れではなく、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、ピック病、多発性脳梗塞、アルコール性健忘などの認知症症状を呈する疾患の総称です。

認知症の診断で重要なポイントは二つあります。
一つは物忘れです。物忘れでは昔のことよりも最近のことを忘れる傾向にあります。例えばある比較的初期のアルツハイマー型認知症の男性は、長谷川式簡易認知症スケールでは比較的良い点を取り、判断が難しかったのですが、今病院の1階ですか2階ですかという質問には答えられませんでした。つまり病院の階段を上がって来たかそうでないかを忘れていたわけです。

もう一つは失語、失行、失認、実行機能の低下という認知障害の症状です。一見難しそうな言葉が並びますが分かりやすく言うと今まで当たり前のようにできていたことができなくなったり、分からなくなったりすることです。例えば温泉センターで鍵の開け方、コインの入れ方など今までだったら当たり前のようにできていたことができなくなるわけです。

こういった認知症の本来の症状(認知障害)以外に、認知症では周辺症状と言われるものがあります。すなわち夜間の混乱、錯乱、徘徊、幻覚、妄想、昔と今を混同して怒ったり怖がったり、うつ状態、性格の変化、極端化、食欲や性の中枢障害による行動異常などです。これらの認知症の周辺症状は、精神科で治療しないと困難なことが多く、また薬物療法で治療可能なことも多いためぜひ精神科に対する偏見を捨てて、受診して頂きたいと思います。

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