糖尿病について
糖尿病とは
糖尿病は血液の中のブドウ糖(これを血糖と言います)が異常に高くなっている状態を意味します。
この病気は古くから知られていて、古代のエジプトのパピルスにも{おしっこがどんどん出てやせていく病気}として記録が残っています。
糖尿病の分類
糖尿病には大きく分けて二つの病気があります。
一つは血液中のブドウ糖を正常な高さに調節するインシュリンというホルモンが全く作れなくなり、血糖値がどんどん上がり、
ついには死につながる1型糖尿病です。
もう一つはこのインシュリンというホルモンが体の中で十分に働けなくなって血糖値が上がってくる2型糖尿病です。
糖尿病の原因
インシュリンは膵臓(私たちの胃袋の背中側にある臓器)の中の「ランゲルハンス島」という組織にあるβ細胞で作られていますが、何らかの原因で私たちの体の免疫(異物をやっつける抵抗力)がこの「ランゲルハンス島」のβ細胞を異物と思い込んで攻撃してしまうことが原因で起こるのが1型糖尿病です。
一方2型糖尿病は食べ過ぎ、運動不足、肥満、ストレスなどが引き金になって、インシュリンの作用不足が起き、血糖値をうまく下げられなくなることが原因です。
糖尿病の症状
糖尿病の症状には体のだるさ、疲れやすさ、のどの渇き、多飲(水分を異常に多くとるようになる)、多尿(おしっこの量が増える)、食欲が増すのに体重が減るなどがあります。
しかしすべての人に起こるわけではなく、特に2型糖尿病では病気がゆっくり進むため、ある程度病気が進行しないと症状が現れません。自分は自覚症状がないから、元気だと思うから糖尿病ではないと思い込むのは危険です。